5/14(日)、第5回 AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会(昭和大学上條記念館、品川区、東京)に参加して来ました。
「AYA」とは ”adolescents and young adults”(思春期・若年成人期)の略称で、「AYA 世代」などと表現に使うことが多く、主に15歳〜39歳の世代の方を指します。
AYA世代の方へのがん支援は、まだまだ未整備なことが多い領域です。
今回、最終日の「シンポジウム3 AYA世代がん患者のアドバンスケアプランニング」に、特に印象的に参加しました。
がん当事者の方のご講演もあり、「周囲のかたから、支援のさまざまな”やじるし”をいただくことがありました。ですが、支援をいただくがゆえに、逆に、患者として”言えない”と思うことが増える気持ちを持ったことありました」と、闘病の当時を振り返っておられました。とても、心に残りました。
私のような精神科医・心療内科医も、患者さんを少しでも良くなっていただきたく、外来などで関わりを持たさせいただきます。しかし、そのことが逆効果となってしまい、患者さんへの言葉などそれ自体が、患者さんに降りそそぐ過剰な「やじるし」となってしまったり、そのことで、患者さんご自身から「言えないこと」「言いにくいこと」が増えることがあってはなりません。今後、日々の臨床で、言葉の使い方に気をつけていこう、と強く感じました。
(会場には、新幹線のぞみで、まず、品川駅に到着。JR品川駅から京浜東北線に乗り、JR大井町駅で、東急大井町線に乗り換えて、東急旗の台駅から、昭和大学上條記念館まで、駅から約15分歩いて向かいました。大井町駅で、間違えて、地下深いところにある東京臨海高速鉄道・りんかい線の地下改札口の手前まで、一度、深いところまで、降りてしまいましたが、なんとか、再び地上に戻り、東急大井町線に乗れました。東急大井町線の予約制の「Qシート」に、これまた、間違えて座りそうになりましたが、通常のベンチシートに座り、旗の台駅まで、急行・溝の口駅行きに乗って一区間で到着。当日のプログラムに、無事に間に合う事が出来ました)